SIMetrix/SIMPLISの高度なデジタル機能
SIMPLISはアナログシミュレーションの速度と精度において高い評価を受けてきましたが、デジタル制御の電源装置に対しても、同等の性能を実現しています。 電力変換の応用において、デジタルコンテンツのレベルに関わらず、ミックスモードのアナログ/デジタル回路のプロトタイピングをバーチャルで行えるようになりました。
- ○デジタル制御の電源装置を設計する際、複雑化するデジタル制御方式と完成した電源システムの性能の間の相互関係を効果的に探ることができます。
- ○新たに導入されたより高度なデジタル関数により、ゲートレベルからデジタル関数を構築する必要がなくなったため、回路サイズを縮小し、シミュレーションの複雑さを軽減することができます。
- ○監視・保護回路を記述したデジタルコンテンツの多い電源システムについても、シミュレーションを高速化することができます。
Advanced Digital Library(高度デジタルライブラリ)
新しいデジタル関数が幅広く用意されており、シミュレーションを簡単に行うことができます。以前からSIMPLISに組み込まれていた基本的な論理ゲートに加え、以下が追加されています。
- ○加算器
- ○減算器
- ○乗算器
- ○比較器
- ○計数器
- ○ADC
- ○フリップフロップとラッチのライブラリ拡大
Advanced Digital libraryの新たな論理関数により、以下が改善されています。
- ○慣性遅延。(指定された遅延よりも狭い入力グリッチは無視され、デバイスを通じて伝わらないようになっています。)
○高性能デジタルデバイスの有限遅延。(遅延ゼロの状態の即時切り替えに関して、標準的なSIMPLIS論理ゲートの問題点を解消します。)
SIMPLISの従来のバージョンに比べ、標準的なデジタルゲートのシミュレーションについては、10~20倍の高速化を実現しています。強化されたSIMPLISデジタルシミュレータは:
- ○デジタル回路のシミュレーションを高速化します
加えて、デジタルクロックの周波数を、電源のスイッチング周波数よりはるかに高くすることができるようになっています。これにより、デジタル制御方式の電源とアナログ制御回路の間で、SIMPLISシミュレーションの時間を比較することが可能になりました。